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 公園には広範囲からの利用を想定した広域公園から近隣の徒歩圏での利用を想定した街区公園まで、複数の種類があります。公園やレクリエーション施設に近い地域に住む住民ほど身体活動量が高まることが知られていることから*¹、多くの住民が公園にアクセスしやすいように公園の配置を考える必要があります。公園が近くにない場所では、松戸市のようにオープンスペースや空き地を利用して期間限定のこどもの遊び場を設けるといった、暫定利用によって遊び場をつくることも考えられます*²。なお、広域公園は自動車や公共交通による利用も想定されるため、駐車場の整備やバス路線・バス停の整備も求められます。

野庭団地(横浜市)の緑道ウォーキングルートMAP
野庭団地の緑道

コラム

公園が身近にある人は緊急事態宣言中も歩数が減りにくい
 新型コロナウイルス感染症の第一波に対する緊急事態宣言前後の歩数変化を分析したところ、高齢女性は住環境の影響を受けやすく、人口密度の高い地域や駅に近い地域では他よりも歩数が減りやすい傾向が見られました。一方で、感染拡大前に歩数と関係がなかった1ha以上の大規模公園については、近距離の地域で緊急事態宣言下に歩数が減りにくかったことが分かりました*³。

参考文献

*1 Potwarka, L.R., Kaczynski, A.T., Flack, A.L., (2008). Places to play: association of park space and facilities with healthy weight status among children. Journal of Community Health. 33(5), 344-350.
*2 松戸市.「こどもの遊び場」. https://www.city.matsudo.chiba.jp/kosodate/matsudodekosodate/kosodatenavi/dekakeyo/asobiba/index.html ,(参照2021-12-23)
*3 Hino, K., & Asami, Y. (2021). Change in walking steps and association with built environments during the COVID-19 state of emergency: a longitudinal comparison with the first half of 2019 in Yokohama, Japan. Health & Place, 69, 102544.