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 まちでの移動経路(特に、駅やバス停などの結節点や目的地までの経路)をわかりやすくするような誘導サインや案内サインの設置は、歩きやすいまちを考えるうえで重要です。一つの空間において多様な主体がサインを設けることがありますが、ごちゃごちゃしないように全体で調整して、シンプルでわかりやすい誘導を心がけることが大切です。また、誰もが安全に、かつ円滑に動くことができるような配慮も必要とされます。さらに、歩き続けたくなる、動くことが促されるような魅力的な誘導を行うことも大切です。具体的には、立体・壁面サインの活用や、歩道及び床面サインの活用、健康に歩くことを促すサインの設置などが考えられます。

目的地の方向に合わせた矢印(矢羽根)と、海がある方向を意識したレイアウトの地図を組み合わせた案内サイン(横浜市)
歩道に埋め込まれた絵タイルをたどってゆくと、鉄道駅などの結節点から山下公園に向かうことのできる「都心プロムナード」(横浜市)
横浜市健康みちづくり推進事業のサインでは、散策したり、歩き続けられたりするように、ルート案内や距離表示などを用いた誘導を図っている
しまなみ海道サイクリングロード:ブルーラインによりサイクリング推奨ルートを明示。案内看板や路面の距離表示により、方向を確認したり目的地までの所要時間を計算したりできる
柏の葉ウォーカブルサイン(柏市):高架脇の単調な歩行者専用道に変化を与え、楽しく歩けるしかけとしての路面サイン。柏の葉のシンボルである柏の葉っぱをモチーフとしたサインには健康に関する情報が分かりやすく記載され、「健康への気づき」を楽しみながら得られるよう工夫されている。サインに記載されたQRコードを読み込むと、より詳細な情報にアクセスできる