WALK & HEALTH KASHIWA-NO-HA

これまでの研究により、私たちの健康は地域の環境から知らず知らずのうちに影響を受けることがわかってきました。

個人の努力や我慢に期待するだけでなく、暮らしているだけで健康を保てる、地域の環境の調整による予防が“ゼロ次予防(文献1)”として期待されています。

この道には、国内外の研究からわかっている、私たちの健康に影響を及ぼす地域環境や行動に関する情報がちりばめられています。道に描かれたデザインを楽しみながら健康への気づきを発見してみませんか?

コンテンツ

まちなかにあるサインの解説文です。クリックして詳細をご覧ください。

ウォーカブルなまちづくり

道に描かれたサインは、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)の健康まちづくり部会により、2018年に策定された柏の葉ウォーカブルデザインガイドラインの「ウォーカビリティ向上に向けたケーススタディ」をもとに設置されました。

ウォーカブルとは「歩きやすい」、ウォーカビリティは「歩きやすさ」という意味です。ウォーカブルな(歩きやすい)まちに暮らす人は、歩行量や身体活動量が増加すること(文献2)や肥満の度合いが抑えられる(文献3)ことがわかっています。

このガイドラインは、ポピュレーション・アプローチ(集団全体の健康水準の向上を計る予防医学のアプローチ)として地域の環境に着目し、身体活動量を増やす環境整備に注目しています。

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参考文献

  1. WHO,木原雅子,木原正博(訳)(2008):「WHOの標準疫学(第2版)」三煌社
  2. Barnett, D. W., Barnett, A., Nathan, A., Van Cauwenberg, J., & Cerin, E. (2017). Built environmental correlates of older adults’ total physical activity and walking: a systematic review and meta-analysis. International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity, 14(1), 103.
  3. Kärmeniemi, M., Lankila, T., Ikäheimo, T., Koivumaa-Honkanen, H., & Korpelainen, R. (2018). The built environment as a determinant of physical activity: a systematic review of longitudinal studies and natural experiments. Annals of Behavioral Medicine, 52(3), 239-251.