参加しているJAGESプロジェクトより、GIS解析を担当した研究プロジェクトの論文が出版されました。 東京医科歯科大学の谷先生の論文です。

Tani, Y., Suzuki, N., Fujiwara, T., Hanazato, M., Kondo, N., Miyaguni, Y., & Kondo, K. (2018). Neighborhood food environment and mortality among older Japanese adults: results from the JAGES cohort study. International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity, 15(1), 101.

JAGESプロジェクトによるプレスリリースはこちら

  • 家の近くに生鮮食料品が手に入る店がないといった食料品店へのアクセスの悪さが不適切な食生活につながる可能性が報告されています。
  • では、食料品店へのアクセスの悪さは死亡率に影響するのでしょうか。本研究では、65歳以上の日本の高齢者49,511名を約3年間追跡し、近隣にある野菜や果物が手に入る店の数と死亡との関係を調べました。
  • その結果、外出時に車の利用がない高齢者では、近隣に野菜や果物が手に入る店が「たくさんある」と回答した人に比べ、次の結果でした。
    • 「ある程度ある」と回答した人の死亡リスクは1.4倍
    • 「あまりない」または「まったくない」と回答した人の死亡リスクは1.6倍
  • 外出時に車の利用がない高齢者では、近隣の食料品店へのアクセスの悪さが死亡リスクとなる可能性が示されました。

あなたの家の近くに野菜や果物が手に入るお店はありますか?