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 夜間においても歩きたくなるようなまちとしてゆくためには、照明計画にも配慮することが大切です。段差等に気づくように配慮しつつ、死角を生まないなどの防犯性や、安全性にも配慮した照明計画をおこなうとともに、安心感や気配を感じさせるように色温度などにも配慮した照明のあり方、そして、歩いていて夜でも心地よく楽しくなる、地域の魅力を感じられるような演出などが考えられます。

安心安全でまちの魅力も感じる光環境デザインイメージ図:夜間において、安心安全な光環境を実現するには、安心安全のため照度を確保しつつも、一方で光害が起こるようなまぶしすぎる光は控え、心も落ち着く適度な環境が求められる。また、色温度も低めに抑えてホッとする光を用いつつ、沿道や街並みの魅力を引き出す、まちの魅力を感じさせる光環境が大切である
パレットコート七光台(野田市):通りに面した部屋の灯りや、玄関灯・門灯を一定の時刻まで点灯。防犯的には、街路・防犯灯を補完し、まちの照度を均斉化する役割を果たしている
チョンゲチョン(ソウル市清渓川):夜間も安心で立ち寄りたくなる光環境を実現した公共空間
住宅地開発における照明を用いた景観演出の工夫(習志野市奏の杜)
歴史的な街並みや安心を感じさせる照明計画としての「夜間景観アクションプログラム」(金沢市) (出典: 金沢市*¹)
「金沢らしい夜間景観整備計画」や、地域の特性に応じた「夜間景観イメージ」などを設定して、夜間の光環境のあり方を考えつつ、「夜間景観アクションプログラム」(2018)によって実現の方向性も示している金沢市の光環境に関する計画(金沢市) (出典: 金沢市*²)

参考文献

*1 金沢市.(2018).「夜間景観アクションプログラム~魅力的な夜間景観の創出~」.
*2 金沢市.「夜間景観形成地域における夜間景観の考え方」.
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/29020/old/yakan/ya_yakan.html,(参照2021-12-27)