「自然に健康になれる環境づくり」が注目を集めています。
「健康日本21(第三次)」の厚生労働省の検討案の中に、この表現が新たに盛り込まれています。 国土交通省、経済産業省、スポーツ庁などの省庁が担当している環境を健康づくりに活かす動きもあります。
こうした背景には、環境要因と健康との関連を示すエビデンスや、健康教育による行動変容の難しさが指摘されていることがあると考えられます。
私たちの研究室では、開設時から「自然に健康になれる環境づくり」の研究と実践を進めてきました。
現在、複数の自治体から、この「自然に健康になれる環境づくり」についてどのような計画を立案すべきか、お問い合わせをいただいております。研究室の活動をサマライズしましたので、ご検討にご参考いただけましたら幸いです。お問い合わせはフォームよりよろしくお願いいたします。
自然に健康になれる環境づくりのテーマ例(加筆中)
自然に健康になれる環境づくりとして、多くの観点があると考えられますが、私たちの研究室では主に下記の4テーマで分類しています。
社会環境
2010年に報告されたレビューでは、社会とのつながりの種類や量が多いことと、それらのつながりから受ける支援が多いことは、非喫煙、適度な飲酒、適度な運動、適度な体型であることよりも、死亡率の低さに影響を与えることが報告されています。
国内でも、高齢者約1万5000名を約10年間追跡調査した研究があります。 友人・知人との交流が毎日頻繁である者に比べ、週1回未満であると、要介護認定や認知症に約1.3倍至りやすいことが報告されています。このように、人とのつながりやコミュニケーションは健康の維持・増進に重要な視点であり、社会活動の舞台となる環境、たとえば高齢者の通いの場や公民館、学校といった施設と健康の分析が期待されています。
建造環境
自然環境
食環境