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 人々が家の中に閉じこもることなく、誰もがまちなかに飛び出して、健康にまちの豊かさを享受するには、まちなかに、居心地よく休むことができたり、仲間と楽しく交流することのできる「場」を設けることが大切です。公共的な場にいろんな人たちが休む・憩う・交流するような屋外・半屋外空間であるオープンカフェ・オープンレストラン、一緒に集える空間などを設けること、あるいは仲間とともに集うことのできるイベントやチーム作りなどを通して、気軽に交流できる場の創出が期待されます。また、こうした場を生み出すこと自体に参画・関与することも、健康にまちで暮らすモチベーションを高めます。

集える場の創出事例:足湯を置いてみたり、縁側を開放したり、地域の個性を生かしながら集える場を創ることもできる。ちょっとしたベンチを置いたり、カウンターを設けたりするような仮設的な設えだけでも集いの場が生まれる。自分たちで企画した活動をまちなかで楽しく展開することも大切である
カミハチキテル(2020年,広島市)
UDCS(アーバンデザインセンター坂井,坂井市)
関内さくら通りでのイベント時の交流空間(横浜市)
温泉場出逢い通りの「お散歩市」(伊豆の国市)

コラム

Power of 10+*¹とは?
 アメリカで公共空間を豊かにする活動を進める公益団体( Project for Public Spaces) では、「Power of 10+」という考え方の下、まちに10以上の集える拠点を設け、1つの拠点には10以上の集える場を創り、さらに1つの場には、10以上の多様な活動を誘発することで、まち全体の豊かさにつながるというまちづくりの進め方が謳われています。
(出典: Project for Public Places *¹)

参考文献

*1 Project for Pubic Spaces. "The Power of 10+". https://www.pps.org/article/the-power-of-10,(参照2021-12-23)