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 身近な生鮮食料品店が撤退したり、加齢により自動車の運転が困難になったりすると、食料品の買い物が困難となってしまいます。このような買い物弱者問題を解決するために、移動販売や買い物施設への送迎、通信販売の利用等が考えられます。閉じこもりを防止するためには、移動販売や送迎車等の利用など、店舗等に出かけて商品を直接選ぶことができる環境づくりが求められます。そのためには、移動販売車が駐車できるスペースの確保や、一時的に商品を販売できる場所の設置が求められます。店舗等に出かけることで、販売員や周囲とのコミュニケーションが生まれ、社会的隔絶の防止にも繋がります。

八王子市北野台団地でJAが行っている移動販売の様子
こま武蔵台(日高市)で隣接市のスーパーが行っている買い物送迎バス。大きな買い物袋を持った高齢者が利用している(撮影:水谷悦夫氏)
個人宅の使われていない駐車スペースなどを拠点とし、住民ボランティアが移動販売の付き添いを行っている
上郷ネオポリス(横浜市)の移動販売の様子(撮影:秋月優里氏)
上郷ネオポリス(横浜市)の移動販売の停留所の空間利用(出典: 秋月ほか *¹)
買い物に不便な団地における出前市場。移動販売車で運んできた商品のうち、冷蔵の必要のないものは集会所で販売している(北九州市後楽町団地)

参考文献

*1 秋月優里, 真鍋陸太郎, 村山顕人, & 小泉秀樹. (2020). 移動型サービスを受け入れる空間利用のあり方 都市部・郊外部における移動販売の事例調査から. 都市計画論文集, 55(3), 303-310.