千葉大学予防医学センター 健康都市・空間デザインラボ
現在、予防医学センターでは、「ワークプレイスと行動や健康に関する疫学研究」を行っています。この研究では、今後の公衆衛生施策に役立てることを目的に、「竹中工務店 健康空間・まちづくり研究部門」の共同研究として2016年から実施してきた「オフィス環境・行動及び健康」に関するアンケートの回答情報を利用させて頂きます。 アンケートの回答情報がこの研究で何のために、どのように使われているのかについて詳しく知りたい方は、下記の問い合わせ先にご連絡ください。研究計画書などを、研究者や参加者の権利が侵害されない範囲で閲覧することができます。
1. 研究課題名
ワークプレイスと行動や健康に関する疫学研究
2. 研究の意義・目的
本研究は、アンケート調査を通じてワークプレイスやワークプレイスでの行動と健康、ワーク・エンゲイジメントとの関係を明らかにし、「健康を維持・増進できるオフィス」及び「いきいきと働けるワークスタイル」等のあり方を明らかにすることを目的とします。なお、研究成果の一部は、従業員が健康に働くことができるワークプレイスのデザインに活用されます。
3. 研究の方法
本研究では、全体調査と個別調査の2種類の調査を実施します。表1に示すように、調査ごとに、対象者、データ取得方法と個人情報保護方法が異なります。全体調査は、年に1回程度調査を実施します。個別調査は、実施する企業によって調査時期が異なります。竹中工務店の従業員のみなさまには個別調査1を実施します。
表1 調査一覧
調査の種類 | 対象者 | データ取得方法 | 個人情報保護方法 |
全体調査 | WEBアンケート会社が有するモニター | データ取得方法1
| 個人情報保護方法1 (WEBアンケート会社から提供されるID) |
個別調査1 | 研究参加企業の従業員 | データ取得方法2(メール送付) | 個人情報保護方法2 (メールアドレスまたは社員コード) |
個別調査2 | データ取得方法3(LINEアプリ) | 個人情報保護方法3 (LINEトークルームID) |
アンケート調査票には、メールアドレスまたは社員コード(データ取得方法2の場合)、性、年齢、所属、部門、職階、家族構成、飲酒・喫煙習慣、ワーク・エンゲイジメント、ストレス対処能力(SOC)、心理的ストレス(K6)、職業性ストレス簡易調査票、職場のソーシャル・キャピタル指標、オフィス内行動(休憩、交流、打合せ、一人作業など)、オフィス内環境(自席環境評価、自席の場所、オフィスの写真)などを含みます。分析には、全体調査、個別調査1、個別調査2を用います。
なお、竹中工務店の従業員のみなさまを対象とした調査には、千葉大学大学院医学研究院倫理審査委員会にて既に研究実施許可を得ている既存のデータ(倫理審査受付番号:M10527)も分析に用います。
この研究は、千葉大学の倫理審査委員会で承認された日から、2030年3月31日まで実施します。
4. 予想される効果
この調査研究の成果が社会に還元されることで間接的に利益が生じる可能性があります。
5. 予想される危険性
研究は質問紙を用いたアンケート調査であることから、危険性は極めて低いと考えられます。
6. 研究の中止
一旦同意した場合でも、不利益をこうむることなくいつでも同意を撤回することができます。その場合、提供していただいた情報や研究の結果などは廃棄され、それ以降は研究目的に用いられることはありません。ただし、同意を取り消した時点ですでに研究結果が論文などで公表されていた場合のように、研究結果を廃棄することができない場合があります。もちろんこのような場合でも、個人を特定できる情報が公表されることは一切ありません。
7. 個人情報の保護方法
新規取得情報及び既存情報ともに回答者の識別情報として個人情報(社員コード)を取得させて頂きます。千葉大学は、社員コードを調査IDに変換し、個人を特定できないように匿名化します。調査IDにより、複数時点の調査結果を結合します。個人情報である社員コードと調査IDとの対照表は、千葉大学のみが保有するため、竹中工務店従業員は個人情報に触れることはありません。また、社員コードと氏名を一致させるための対応表は竹中工務店が保持していますが、千葉大学には提供されません。また、回答者個人を特定するような分析は行いません。
研究代表者は、個人情報を個人情報保護法および本学の個人情報保護方針に基づき適切に管理いたします。パスワード処理を行ったうえで、USBメモリを除く外部記憶ハードディスクに記録し、千葉大学予防医学センター内の施錠可能な室内の施錠可能なキャビネットに保管します。なお、個人情報を扱う必要が生じた作業は、前述の千葉大学予防医学センター内の施錠可能な室内においてインターネット回線から遮断したコンピュータで作業します。
8. 研究資金および利益相反
研究における利益相反とは、研究結果をゆがめる恐れのある利益が発生した状態をいいます。たとえば、研究に使用する薬を製造する会社の社員が研究を行う場合、製薬会社にとって不利益な結果にならないよう、研究データを書き換える、製薬会社にとって都合良く解釈する、などの恐れがあります。本研究では、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による研究費を用います。JSTは、研究の企画、運営、解析、論文執筆に関与しません。また、本研究には、竹中工務店による寄附金および共同研究費を用います。竹中工務店の担当者は、研究の企画、運営、解析、論文執筆に関与します。そのため、本研究に関わる全ての研究者は、個人の収益等、本研究にかかる利益相反に関する状況について、所属部局で定められた規定に従って報告し、透明性を確保します。
9. 個人情報の取り扱いについて
本研究では、回答者の識別情報として個人情報(社員コード)を取得します。千葉大学は、社員コードを調査IDに変換し、個人を特定できないように匿名化します。個人情報である社員コードと調査IDとの対照表は、千葉大学のみが保有するため、竹中工務店従業員は個人情報に触れることはありません。また、社員コードと氏名を一致させるための対応表は竹中工務店が保持していますが、千葉大学には提供されません。 研究代表者は、個人情報を個人情報保護法および本学の個人情報保護方針に基づき適切に管理いたします。社員コードはパスワード処理を行ったうえで、USBメモリを除く外部記憶ハードディスクに記録し、千葉大学予防医学センター内の施錠可能な室内の施錠可能なキャビネットに保管いたします。
10. 同意について
本研究はWEBアンケートに参加した方が対象です。同意した後でも、あなたの意思が変わった場合は入力フォーム(https://hpd.cpms.chiba-u.jp/douitekkai_tak/)に必要事項を入力することにより同意を撤回できます。同意しない場合でも、途中で同意を撤回した場合でも、それを理由にあなたが不利な扱いを受けることはありません。また、一度同意いただいた後で、この説明の内容に変更があった場合は、この研究のホームページでお知らせします。同意撤回時に、社員コードを提供いただき、撤回するデータを特定します。一方で、撤回データの候補が複数存在するなど、特定が困難な場合にはデータの撤回が不可能となる可能性があることをご了承ください。
11. 研究組織
この研究は、以下の組織で行います。
【研究代表者】
千葉大学予防医学センター 准教授 花里真道
【研究担当者】
千葉大学予防医学センター 特任助教 吉田紘明
竹中工務店技術研究所 研究員 天野健太郎
竹中工務店技術研究所 研究員 西田恵
お問い合わせ窓口
研究に関するお問い合わせは、以下までご連絡ください。
国立大学法人千葉大学予防医学センター 花里 真道
メールアドレス:hanazato@chiba-u.jp
文部科学省・厚生労働省による「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。 本研究は千葉大学大学院医学研究院倫理審査委員会の承認を得て実施しています。