ラボメンバーの西田客員研究員が分析した論文が発表されました。
今回、65歳以上の高齢者131,871人を対象に、居住地から最寄りの小学校までの距離とうつ(うつ傾向含む)との関連を分析しました。その結果
- 男性は、居住地から最寄りの小学校までの距離とうつには関連がみられない
- 女性は、居住地から最寄りの小学校までの距離が400m以内に住んでいる参加者と比較して、距離が400m以上800m未満の参加者は1.06倍、800m以上である参加者は1.07倍うつのリスクが高い
ことがわかりました。
このことから、女性高齢者にとって小学校の近くに居住することは、メンタルヘルスに良い影響があることが示唆されました。小学校を活用した地域コミュニティの活動拠点づくりや居住環境のデザインを通じた、健康まちづくりの推進が期待されます。
千葉大学のプレスリリースはこちら
https://www.chiba-u.ac.jp/others/topics/info/107.html