友人や知人との交流が、要介護リスクや死亡リスクに関連しているか65歳以上の高齢者を調べた研究があります(文献1)。
この研究は、友人や知人と「毎日頻繫に交流する人」と比べて、「月数回しか交流しない人」では1.3~1.4倍、要介護認定や認知症に至りやすく、「月1回も交流しない人」では1.3倍死亡に至りやすいことを報告しました。
つまり、友人知人との交流が、健康によい影響を及ぼすと考えられます。最近、友人や知人と交流をしていますか?
新型コロナウィルス感染症が流行し、人との対面交流が控えられています。2019年に、直接対面しない交流でも抑うつを軽減できるのか調査した研究があります。
電話・メール・手紙などの非対面交流と対面交流とうつ状態の人の割合との関連を分析した結果、非対面交流のみでも、対面交流と同等に抑うつとなるリスクが軽減される可能性が示唆されました(文献2)。
人との物理的距離であるフィジカル・ディスタンスを確保しながら、積極的に交流を図りましょう。